主よ。 もし、私が悪事を働いているのなら、
バシャンの巨大な雄牛のように獰猛な敵が、 私を囲んでいます。
死から救い出してください。 私の尊いいのちを、 こんな悪人の手に渡さないでください。
腕っぷしの強い者が、 手ぐすねひいて待ち伏せています。 主よ。私は彼らに何も悪いことをしていません。
もし私が罪を告白していなかったら、 主は祈りに答えてくださらなかったでしょう。
「神の神、主に誓って申し上げます。私たちは反逆するつもりで祭壇を築いたのではありません。主はご存じです。皆さんにもわかってほしいのですが、私たちは、焼き尽くすいけにえや、穀物の供え物や、和解のいけにえをささげるために祭壇を築いたのではありません。もしそうなら、幾重にも主にのろわれますように。
義兄弟の契りを結んだ者として、どうかこのことを引き受けてください。もし私がお父上に罪を犯したのであれば、あなたの手で私を殺してもかまいません。しかし、私を裏切ってお父上の手に引き渡すようなまねだけはしないでください。」
「おまえはダビデと組んで、この私に盾つく気か。どうしてダビデにパンと剣を与えたり、神に伺いを立ててやったりしたのだ。あいつをたきつけて謀反を起こさせ、私を攻めさせるつもりだったのだな。」
それなのにどうして、おまえたちは私を欺いたのだ。だれ一人、私の息子ヨナタンがダビデに通じていることを話してくれなかったではないか。私のために悲しんでくれる者もいない。考えてもみろ。息子が、ダビデが私を殺しに来るのを助けているのだ。」
さあ、これをよくごらんください。あなたの上着のすそです。私はこれを切り取りはしましたが、おいのちには手をかけませんでした。これでもまだ、私があなたをねらっているとお思いでしょうか。たとえあなたが私のいのちをつけねらわれても、私は謀反の罪など犯してはいないことを、どうかわかっていただきたいのです。
「あなたはなぜ、私が謀反を企てているなどという、人々のことばに耳をお貸しになるのですか。たった今、それが根も葉もないことだとおわかりになったはずです。先ほどのほら穴の中で、主は、あなたが私に背を見せるようにしてくださったのです。配下の者は、あなたのおいのちをちょうだいするようにと勧めました。しかし、私はそうしませんでした。『王に危害を加えてはならない。この方は、神様がお選びになった王なのだから』と。