エルサレムの門はもう役に立ちません。 主の手にかかって、錠もかんぬきも壊されたからです。 王も首長も奴隷となり、引かれて行きました。 そこには神殿もなく、 生活の指針となる律法もなく、 預言者の幻もありません。
その結果、目の前で息子たちが次々に殺されるのを見せられたのち、両眼をえぐり出され、足かせにつながれたままバビロンへ連行されました。
これまで長い間、イスラエルの民はまことの神様を礼拝しませんでした。民を正しく導く、本物の祭司がいませんでした。それで、神様の教えも知らずに生活してきたのです。
「実は、大変な目に会っています。城壁はくずされたまま、門も焼き払われたままです。」
私たちが神の民であることを証明するものは、 もう何もなくなりました。預言者もいないのです。 こんな状態がいつまで続くのか、だれも知りません。 ああ神よ、いつまで敵が あなたのお名前を踏みつけるのを、 お許しになるのですか。 彼らをそのままにしておかれるのですか。
町は荒れ放題、 城門は無残な姿をさらすばかりです。
主はこう答えました。「預言者たちは、わたしの名によってうそをついている。わたしは彼らを送り出したことも、何か話すようにと命じたこともない。彼らは、見たことも聞いたこともない幻と啓示について預言している。口から出まかせに、まやかしごとを話す。
これがわたしの民への警告だと、 天の軍勢の主は告げます。 「むなしい希望を与える偽預言者の言うことを 聞いてはならない。 彼らは口から出まかせを言い、 わたしのために語ろうとしない。
それから二年後の六月末、ついに彼らは城壁を破り、町を占領しました。
一方、エルサレムの町は王宮もろとも焼き払われ、城壁は無残な姿をさらすばかりでした。
大勇士でも、戦う気力を失い、 仮小屋に引きこもります。 力が尽きて、女のようになるのです。 侵略者たちは家々を焼き、町の門を壊しました。
兵士たちに、町の城壁をいっせいに取り壊すように命じました。
ユダは労役で苦しんだ果てに、 捕囚となって遠い国へ引いて行かれたのです。 今は征服者の手に落ち、 外国で不安な毎日を過ごしています。
彼らを見て、人々は「あっちへ行け。 汚らわしい」と叫びます。 彼らは遠い国へ逃げて行き、 外国人の居留地をなおさまよい歩きます。 しかし、どこへ行っても仲間はずれで、 誰ひとり居住権を与えてくれません。
頼みの綱であった、主に油注がれた私たちの王は、 敵の罠にかかって捕まりました。 この偉大な王さえいれば、 どんな国が来ても大丈夫だったのに。
わたしは網で王を捕らえ、カルデヤ人の地、バビロンへ連れて行く。だが王は、その地を自分の目で見ることなく、そこで死ぬ。
その者の上にわたしの網を広げ、罠にかけて捕らえ、バビロンへ引いて行く。こうして、わたしに反逆した罪を罰するのだ。
災いの上に災いが、悲しみの上に悲しみが、惨事の上に惨事が襲う。彼らは預言者の指導を求める。それなのに、祭司も長老も、王も君主も、ただ手をこまねいているだけで、絶望のうちに泣き悲しんでいる。わたしは彼らが行った悪に対し、それに十分見合った報いをするので、彼らは恐怖のあまり震えおののく。そして、わたしが主であることを知るようになる。」
イスラエルの町々は戦争のうずに巻き込まれ、 敵は門を突き破り、彼らを要塞に閉じ込める。
これは、イスラエルが今後ずっと、王も君主もなく、祭壇も神殿も祭司も、また偶像もなく過ごすことを示しています。
ダマスコの町の門のかんぬきを折り、 アベンの平野に住む者や、 ベテ・エデンで王位についている者を殺す。 シリヤの民は奴隷としてキルに戻る。」
主は、あなたも王も国外追放にし、先祖のだれも知らなかった地へ追いやります。そこでは、木や石の神々を拝むしかありません。
かつて主があなたがたの幸せを願い、その数を増やすことを喜ばれたように、その時には、あなたがたを滅ぼすことを喜ばれるでしょう。一人もイスラエルには残れません。