私のいのちは、はかない息のようで、 良いものは何一つ残っていない。
しばらくしてヤコブが叫びました。「おまえたちのおかげで、私は子どもをなくしてしまった。ヨセフは出かけたまま戻らず、シメオンも捕らえられてしまった。今度はベニヤミンを連れて行きたいだと? 私をどれだけ苦しめれば気がすむのだ!」
しかし神様。あなたはモーセに、こうお語りになったではありませんか。『もしあなたがたが罪を犯すなら、わたしはあなたがたを国々に散らす。
私の寿命が残りわずかであることが おわかりにならないのですか。 二度と帰らぬ旅路につき、 暗闇と死の陰の国へ行く前に、 しばらく私を苦しませるのをやめ、 つかの間の安らぎを味わわせてください。
お願いです。私がちりで造られたことを 思い出してください。 こんなにも早く、私をちりに逆戻りさせるのですか。
もう生きていたくなんかありません。 お願いです、神よ。 残り少ない日々を、私だけにしておいてください。
私の一生は悲劇をはらんだまま、 矢のように飛び去る。
神が助けるはずはないと、だれもが言っています。 ああ主よ、御顔の光で私たちを照らし出し、 彼らが誤っていることを実証してください。
主よ、敵があなたをあざけっていることに 目を留めてください。 ああ神よ。 思い上がった民が、主の名を冒瀆しているのです。
ああ神よ、立ち上がって、敵に申し渡してください。 反逆者が一日中あびせかけてくる 侮辱のことばを聞いてください。
人々が朽ちていく存在にすぎず、 風のように、あわただしく去っていく身であることを、 思いやられたからです。
あなたが人間の一生を、どんなに短く、 むなしいものにお定めになったか 思い起こしてください。
主よ、ごらんください。 人々がこのように私をさげすんでいるのです。
これに答えて、エレミヤが言いました。 「主よ。私がこんなに苦しんでいるのは、 神のためであることを、あなたはご存じです。 あなたのおことばを伝えたので、 人々は私を迫害します。 どうか、私が彼らの手にかかって殺されることが ありませんように。 私を彼らの強い力から救い出し、 彼らにふさわしい罰を与えてください。
明日どんなことがわが身に起こるか、だれにもわからないのです。あなたがたのいのちは、朝霧のようにはかないものです。