彼は幻のように消え失せ、
こうしてハマンは処刑されたのです。それでようやく王の憤りもおさまりました。
敵が、すぐあとをつけているのだから、 彼が怖がるのもむりはない。
彼は光の国から闇の国へと追いやられ、 この世から立ち退くよう命じられる。
彼は恐怖に襲われ、 夜の間に嵐で吹き飛ばされる。
なぜ私の罪を赦し、除いてくださらないのですか。 私は今にも息絶える身ではありませんか。 神が捜しても、私はどこにもいなくなるのです。」
私を見ていられるのも長くはない。 もうじき、私の死骸を見るようになるだろう。
主は力ある天使にまたがり、風を翼とし、 矢のように速く、助けに来てくださいました。
彼らの今の暮らしぶりも、つかの間の夢にすぎません。 夢から現実の世界に引き戻される人のように、 いつかは真実を突きつけられるのです。
人生は七十年、 中には八十まで生きる人もいるでしょう。 しかし、一番良い時期でも、 人生はむなしく、苦しみに満ちています。 しかも、月日は矢のように過ぎて、 私たちは、たちまち帰らぬ身となるのです。
私たちは、流れの速い潮に乗って見る間に過ぎ去り、 一夜の夢のように、あわただしく消えていきます。 朝のうちは青々と生い茂っていても、 夕暮れには刈られてしおれる草のようです。
災いは竜巻のように襲いかかり、 あっという間に悪人を巻き上げます。 しかし、正しい人には重い錨があるので安心です。
王は再び国へ引き返すが、途中で災難に会い、姿を消す。