明日どんなことがわが身に起こるか、だれにもわからないのです。あなたがたのいのちは、朝霧のようにはかないものです。
「とんでもございません。私はもう、あまりにも年をとりすぎております。
私の日々は、煙のように消えていくからです。 私は肉体ばかりか心も病み、 草のように踏みにじられ、しおれてしまいました。 食欲もなく、何を食べても味けないのです。
人の一生は、ただのひと呼吸のよう、 また影のようで、はかなく消えるではありませんか。
残りの生涯は手の幅ほどもありません。 私の一生など、神から見れば ただの一瞬にすぎません。 人は、なんとおごり高ぶることでしょう。 人のいのちは息のようにはかないものです。 しかも、どんなにあくせくしようと、 何一つ残せるわけではありません。 他人に渡すために、富を築くようなものです。
人々が朽ちていく存在にすぎず、 風のように、あわただしく去っていく身であることを、 思いやられたからです。
あなたが人間の一生を、どんなに短く、 むなしいものにお定めになったか 思い起こしてください。
今日一日、何が起こるかわからないのに、 明日の予定を得意になって話してはいけません。
息のようにはかなく、あわれな人間よ。 そんな人間を絶対に信頼してはいけません。
私のいのちは、羊飼いの天幕のように 風で吹き飛ばされ、機を織る人が中途で 手を止めるように中断された。 私のいのちは、たった一日で消えていく。
また裕福な人は、主にとっては富が無に等しいことを知って、喜びなさい。裕福な人の一生は、美しく咲いては枯れる花のように、はかなく過ぎ去ってしまうからです。忙しく飛び回っていても、その働きの完成を見ないうちに死んでしまうのです。
生まれながらの古いいのちは、枯れてしまう草のようです。どんな栄誉も、やがてはしぼみ、散っていく花と同じです。
世の終わりが近づいています。ですから、分別を持ち、身を慎んで祈りなさい。
この世は、やがて滅び去ります。同時に、これらの禁じられた欲望も消滅します。しかし、常に神に従って歩む者は永遠に生きるのです。