こうのとりは、生まれ故郷に帰る時を知っている。 山鳩、鶴、つばめも、 毎年、神の定めた季節がくると、帰って行く。 しかし、わたしの民はそうではない。 彼らは神のおきてを受け入れようとしない。
花が咲き、小鳥の歌う季節になった。 そう、もう春なのだ。
犬や猫でさえ飼い主の顔を覚えていて、 その恩に感謝するというのに、 わたしの民イスラエルは違う。 どんなに尽くしても、知らん顔なのだ。
私の国民は枯れ枝のように折られ、 猟師用のたきぎになります。 彼らは鈍い民で頭の回転が遅く、 思考力に欠けています。 それは神に背いているからです。 だから、彼らをお造りになった方は、 少しもあわれみをかけません。
あなたがたの豪勢な宴会には心地よい音楽が流れ、 雇った音楽隊も一流のものです。 ところが主のことは頭にありません。
「わたしの民が愚かなことをやめるまでだ。 彼らは、わたしの言うことを聞こうとしない。 理解力のない子で、判断力がない。 悪いことをするとなると素早いが、 正しいことをする才能など、 まるで持ち合わせていない。」
「だからこそ、わたしは怒って、 彼らに『森のライオン』を送る。 『荒野の狼』は彼らに襲いかかり、 『ひょう』が町々の周りをうろつくので、 一歩でも町から出ようものなら引き裂かれる。 彼らの罪は数えられないほど多く、 わたしへの背信は、はなはだしいからだ。
律法は無視され、法廷では正しい裁きが行われません。 悪者の数は正しい人よりはるかに多く、 わいろと詐欺が公然と行われているからです。
続けて見ていると、こうのとりのような翼を持った二人の女が、こちらに飛んで来ました。二人は大きなかごを持つと、空高く舞い上がりました。