おまえたちの偶像のどれ一つとして、 こうは言わなかった。 わたしが問いかけても返事さえしなかった。
彼らは偶像をかついで運び、下に置くが、 それはじっと立ったままで動けない。 どんなに祈っても答えがない。 拝む者を苦しみから救えない。
わたしに力がないから、 あなたがたを救えないのか。 そのために、わたしが帰ってみると、 家はからっぽで静まり返っているのか。 わたしにはもう、 救い出す力がないとでも言うのか。 いや、そのつもりなら、海をしかりつけ、 干上がらせることもすぐできる。 多くの川が流れる平野を荒野とし、 死んだ魚で満たすこともできる。
また、誰ひとりあなたがたを助ける者がなく、 誰ひとりも介入しないのを不思議に思いました。 そこで、ご自分の大能の力と正義をもって あなたがたを救い出そうと、 介入してきたのです。
わたしは辺りを見回したが、 彼らに手を貸す者は一人もいなかった。 わたしはあきれ返り、身のすくむ思いをした。 だから、だれの手も借りず、ひとりで復讐したのだ。
それゆえ、剣に渡す『運命』に定めよう。 また、彼らの『幸運』は暗いものとなろう。 わたしが呼んだ時にこたえず、 わたしが語った時に聞こうとしなかったからだ。 そればかりか、わたしの目の前でわざと罪を犯し、 よりによってわたしの憎むことをしてきた。」
しかし、呼び集められた者のうち、一人としてその文字を読み、意味を解き明かせる者はいません。