彼らは抜き身の剣と飛び交う矢、 それに戦争の恐怖から、 やっとの思いで逃げて来たのです。
バビロンの兵士は逃げ回り、ついに精根尽きて倒れる。 まるで犬に追われる鹿のように 故国めざして一目散に走り、 羊飼いに捨てられた羊のようにさまよう。
走る気力を失った者は無残に殺される。
しかし心配はいりません。 たとえ彼らが海鳴りのような大声を上げても、 神はたちまち沈黙させます。 彼らは一目散に逃げ、風に吹き飛ばされるもみがらや、 嵐にもてあそばれるちりのようになります。
指導者はわれ先に逃げ、あっさりと降伏します。 住民も脱出を図りますが、途中で捕虜になります。
アッシリヤ人は滅びますが、 人の剣によってではありません。 「神の剣」が彼らを打ち倒すのです。 彼らはあわてふためいて逃げます。 屈強な若者は奴隷として引かれて行きます。
主が大声を上げると、敵は逃げ、神が立ち上がると、 国々の民は散って行きます。