バテ・シェバは、言われたとおり王の寝室へ行きました。王は非常に年老いていて、アビシャグが身の回りの世話をしていました。
晩年のダビデ王は寝たきりになりました。毛布を何枚かけても体が暖まらないのです。
お話の最中に私もまいり、あなたの訴えが事実であることを王に申しましょう。」
バテ・シェバがていねいにおじぎをすると、王は、「何の用か」と尋ねました。
さっそく、国中くまなく探して、いちばん美しい娘を見つけ出すことになりました。最後にシュネム出身のアビシャグが選ばれ、王のもとへ連れて来られました。王を暖めるため、その腕に抱かれて寝ることになったのです。しかし、王は彼女をそばめにはしませんでした。