ラッパの鳴るたびにヒヒーンといななき、 遠くから戦いの匂いを嗅ぎつける。 ときの声と、命令を伝える指揮官の怒号を聞くと喜ぶ。
戦闘ラッパが鳴り渡ると、前足で激しく地面をかき、 疾風のように敵陣へと駆けて行く。
おまえは、鷹がどのようにして高く舞い上がり、 南方をさして翼を広げるかを知っているか。
「人の子よ。 ツロはエルサレムの滅亡を喜んで、 『それ見たことか。エルサレムは地中海沿岸と、 ヨルダン川沿いの南北に通じる通商路を支配し、 利益を得ていたが、ついに打ち破られた。 あとは私のものだ。 エルサレムが廃墟になったので、 私は金持ちになれる』と言った。」
あなたがたの敵はさんざんあざ笑い、昔からあなたがたのものであった高地を、自分たちのものだと主張している。
「わたしの怒りは、あなたがたの『羊飼い』である 指導者たちに向かって燃え上がる。 わたしは、この雄やぎを罰する。 全能の主が、自分の羊の群れであるユダを 助けに来たからだ。 わたしは彼らを強くし、 戦場を誇らしげに駆ける軍馬のようにする。