やぶの中で獣のようにうめき、雨露をしのぐために、 いら草の下に群がって体をすり寄せる。
野ろばの子が人間として生まれないように、 人間が賢くなることなどありえない。
足のすくむような谷の斜面、洞窟、岩場が 彼らの住みかとなる。
この愚かで役立たずの者たちは、 世間から爪はじきにされた者たちの子だ。
野ろばが鳴くのは、草がないからだ。 飼い葉のあるうちは、牛もおとなしくしているものだ。 食べ物に塩気がなければ、人は苦情を言う。 生卵の白身ほどまずいものはない。 見るだけで食欲がなくなり、 食べるところを想像するだけで吐き気がする。