思慮の足りない私を、ご親切にも、 いろいろ教え導いてくれたわけだ。
「あなたが博学で、何でも知っているらしいことは、 よくわかった。 だが、そんな知恵など あなたといっしょに滅んでしまうがいい。
あなたも、私と似たようなものだ。 それくらいのことを知らない者はない。
頼むから、黙っていてくれ。 それが最高の知恵というものだ。
みんな、頼むから帰ってくれないか。 だれも、理解できていないのだ。
「そろいもそろって、なんという人たちだ。 苦しみの中にいるこの私を、 こんなにも励まし、助けてくれるとは。
いったい、そんな才知あふれるこざかしい考えを どうやって思いついたのか。
私は腹を割ってほんとうのことを言う。
言うことがなければ、 黙って、おとなしく聞いてもらいたい。 これから、あなたに知恵を教えよう。」
「なぜおまえは、わたしの摂理を否定しようとして、 無知をさらけ出すのか。
もう何の希望もない。 天涯孤独の身となり果ててしまった。
それでも、ためらわず真理を語りました。個人的にばかりでなく、堂々と多くの人々の前でも。
私は、神のご計画全体を何もかも話しておいたからです。