彼は光の国から闇の国へと追いやられ、 この世から立ち退くよう命じられる。
私が行こうとしているのは、 真夜中のように暗い国です。 渾沌としていて、最も明るい光でさえ、 真夜中の闇のように暗い場所なのです。」
敵が、すぐあとをつけているのだから、 彼が怖がるのもむりはない。
彼の宝は暗闇の中に隠される。 燃えさかる炎が彼の持ち物をなめ、 遺産をすべて焼き尽くす。
彼は幻のように消え失せ、
東風が彼を運び去り、彼は消えうせる。
彼が死ぬと人々は歓声を上げ、 非難の声を浴びせ、彼を永遠の世界へと追いやる。
なぜ、悲惨な境遇にある者に、 光といのちが与えられているのか。 彼らは死にたくても死ねない。 人が食べ物や金品のことで目の色を変えるように、 ひたすら死を求めているのに。
彼らは夜だけでなく、日中でも、 目の見えない者のように手探りで歩く。
神を信じる人には、 死ぬ時にも心の拠り所がありますが、 悪者は罪に押しつぶされます。
神はおまえを手の中で丸めてまりのようにし、 草木も生えない遠くの不毛の地に投げ捨てる。 ああ、名声をほしいままにした者、国の恥さらしよ。 おまえはそこで死ぬのだ。
そのことは、すぐ実現した。私は宮殿から追われ、牛のように草を食べ、体は露でぬれ、髪の毛はわしの羽のように長くなり、爪は鳥の爪のようになった。
先王は宮殿から野に追われ、心も感情も動物と同じようになり、野ろばと共に住み、牛のように草を食べ、体は天の露にぬれました。そして先王もついに、いと高き方が人間の国々を支配し、御心にかなう者に国々を支配させることを悟ったのです。
彼らがあとに残すのは、海岸に打ち寄せる荒波が残していく、汚いあぶくのような恥と不名誉だけです。彼らは一見、夜空に輝く星のように見えますが、その先には、神が用意された永遠の暗闇があるだけです。
主は信仰者を守られます。 しかし、悪者は暗闇に葬り去られます。 だれも自力でははい上がれません。