私が行こうとしているのは、 真夜中のように暗い国です。 渾沌としていて、最も明るい光でさえ、 真夜中の闇のように暗い場所なのです。」
ナアマ人ツォファルのヨブへの返答。
死ねば、暗闇の中に入り、 墓をわが父と言い、うじ虫をわが母、わが姉妹と呼ぶ。
生まれてすぐ死んでいたら、 今ごろ安らかに眠っていただろうに。
そうだ、暗闇がその日を奪い、 黒雲が覆い隠すがよい。 その日が暦から消し去られ、 その日には何もなかったことになればよい。
悪人が神の視線から身を隠せるような暗闇はない。
死の門のありかを突き止めたことがあるか。 地の広さを見きわめたことがあるか。 知っているなら言ってみるがいい。
たとえ、死の暗い谷間を通ることがあっても、 恐れません。 主がすぐそばにいて、 私の行く道をいつもお守りくださるからです。
もしそんな過失があったのなら、荒野で罰せられても、 暗闇と死の中に放り出されても納得がいきます。
暗闇に、あなたの奇跡を証言することが できるでしょうか。 忘却の地にいる人間に、 あなたの助けを語り伝えることができるでしょうか。
ああ主よ。 くる日もくる日も、私は命乞いをしています。
何をするにしても、りっぱに仕上げなさい。あなたが行くことになる死後の世界では、仕事も計画も知識も知恵もないからです。
何も見えない暗闇を送り込まれる前に、 手遅れにならないうちに、神に栄光をお返ししなさい。 闇が覆えば、あなたがたは山につまずき、 倒れます。 その時に、光を探し求めても、 身の毛もよだつ暗闇があるだけです。
彼らは、自分たちをエジプトから無事に連れ出し、 だれも足を踏み入れたことのない、 乾ききった死の地である荒野を導き通したのが、 主であるわたしであったことに、 目をふさいでいる。
それに、そちらとの間には大きな淵があって、とても行き来はできないのだ。』