私の寿命が残りわずかであることが おわかりにならないのですか。 二度と帰らぬ旅路につき、 暗闇と死の陰の国へ行く前に、 しばらく私を苦しませるのをやめ、 つかの間の安らぎを味わわせてください。
そうすれば、私は母の胎から墓へと移され、 こんな悲惨な目に会わなくてすんだのです。
私を見捨てないでください。 あなたご自身の存在によって、 私をおびえさせないでください。
人はなんともろいものでしょう。 人生はなんと短く、苦しみに満ちているのでしょう。
私たちは生まれたばかりの赤ん坊のような者で、 ほんのわずかのことしか知らないのだ。 われわれの一生は影のようにはかない。
次から次へと、息もつかせず、 非常な悲しみで私の心を満たしている。
どうかこのいのちをお助けください。 死ぬ前にもう一度、元気になりたいのです。 喜びに満たされたいのです。
残りの生涯は手の幅ほどもありません。 私の一生など、神から見れば ただの一瞬にすぎません。 人は、なんとおごり高ぶることでしょう。 人のいのちは息のようにはかないものです。 しかも、どんなにあくせくしようと、 何一つ残せるわけではありません。 他人に渡すために、富を築くようなものです。