毛むくじゃらの雄やぎはギリシヤで、その大きな角は、ギリシヤの第一の王を表している。
「なぜ私が来たか知っているか。『未来の書』に書かれていることを知らせるために、ここにいるのだ。それから私はここを去り、再びペルシヤの君主と戦うために帰って行く。そのあとで、ギリシヤの君主とも戦う。あなたの同胞イスラエルを守る天使ミカエルしか、私を助けてくれる者はいない。
今、その私が、将来起こることをあなたに示そうとしている。さらに三人のペルシヤ人の王が治め、そのあと、この三人よりはるかに富んだ第四の者が王位を継ぐ。この王は、その富を政治的に利用し、ギリシヤに全面戦争をしかける。
その時、ギリシヤに強力な王が起こる。この王は、広大な国を治め、計画したことをすべて実現する。
しかし、王国の命運が尽きると、別の強国(メド・ペルシヤ)が代わって起こります。その国は、王の王国に比べると劣ります。この第二の国が倒れると、巨像の青銅の腹が表す第三の強国(ギリシヤ)が起こり、世界を支配するようになります。
第三の奇妙な獣は、ひょうのようでした。背中には鳥のような翼があり、さらに四つの頭があります。しかも、この動物には全人類を治める偉大な権力が与えられました。
あなたが見た雄羊の二本の角は、メディヤとペルシヤの王のことだ。
その大きな角が折れて、それより小さな四本の角が生えてきたのは、ギリシヤが四人の王に四分されることを意味している。四人の王には、第一の王のような力はない。
ユダよ、おまえはわたしの弓だ。 エフライムよ、おまえはわたしの矢だ。 二人とも、わたしの剣、 ギリシヤ人に向かって勇士が振りかざす剣のようだ。」