乱暴者が来て、つぼからつぼへ荒々しく移し変え、しかも、そのつぼを粉々に砕く時がすぐにくる。
国々を鉄の杖で治め、 粘土のつぼのように砕くがよい。」
モアブの女たちは、アルノン川の渡し場で、 帰る巣のなくなった鳥のように置き去りにされる。
わたしは皿を割るようにおまえたちを砕き、 少しも手かげんしない。 いろりから炭火を移したり、 井戸の水を少しでも運べるほどの破片も残らない。」
貴族たちは召使に井戸の水をくませようとするが、 井戸は干上がっている。 召使は水の入っていない桶を持って帰り、 悲しみながら頭をかかえこむ。
エレミヤよ。連れの者たちの前で、持って来たつぼを砕き、
悪い羊飼いよ、泣きわめけ。 民の指導者よ、石に頭を打ちつけよ。 おまえたちが虐殺され、散らされる時がきたからだ。 おまえたちは弱々しい女性のように倒れる。
モアブは建国以来、 外敵から守られ平穏無事に過ごしてきた。 この国は、器から器に移し変えられない ぶどう酒のようで、香りがよく、 口当たりがなめらかだ。 だが今度は、捕虜として外に注ぎ出される番だ。
その時になってはじめて、イスラエルがベテルで子牛の偶像を恥じたように、モアブは自分の偶像ケモシュを恥ずかしく思うようになる。」
しかし今、「モアブは滅ぼされようとしている。 滅ぼす者が近づいている。 えり抜きの若者も殺害される」と、 天の軍勢の主である王が言います。
どのモアブ人の家からも、路上からも、泣き悲しむ声が聞こえます。 「わたしがモアブを、だれも見向きもしない古い器のように割ったからだ」と、主は言います。
村や町は、高台にあっても谷間にあっても、 すべて滅びる。 わたしがそう言ったからだ。
神の民の地は、おまえの攻撃で人はいなくなり、 破壊された。 だが主は、彼らの誉れと力とを回復する。