母ライオンであるイスラエルは、 その子への望みが絶たれたので、 残る子の中から別の一頭(エホヤキン王)を取り、 百獣の王となるように訓練した。
ユダは、獲物をたいらげる、たくましく成長した若いライオンだ。何ものをも恐れず、ゆうゆうと寝そべっている。だれも、これを起こすことはできない。あえてそんな危険を冒す者はいない。
ご承知のように、お父君とその部下たちはりっぱな勇士です。今は、子熊を奪われた母熊のように気が立っておいででしょう。そればかりか、戦いに慣れておられるお父君は、兵卒とともに夜を過ごしたりはなさいますまい。
そのうちの一頭(エホアハズ王)は 強いライオンに育ち、獲物を捕らえることを習い、 ついに人を食べるようになった。
そこで、諸国から狩人が集められ、 そのライオンを落とし穴で捕らえると、 鎖につないでエジプトへ連れて行った。
それで、このライオンは仲間の指導者となり、 獲物を捕らえることを習い、 やがて人を食べるようになった。