その時、王の側近ハルボナが申し出ました。「陛下、ハマンはモルデカイをつるそうと、五十キュビトもある絞首台を自宅の庭に作らせています。暗殺者の手から陛下のいのちを救った、あのモルデカイを処刑しようとしていたのです。」 王はすかさず命じました。「ハマンをそれにつるせっ!」
エフーがイゼベルを見上げながら、「だれか私に味方する者はいないか」と叫ぶと、二、三人の宦官が顔を出しました。
さて、最後の七日目のことです。かなり酒のまわった王はつい調子に乗り、王に仕えるメフマン、ビゼタ、ハルボナ、ビグタ、アバグタ、ゼタル、カルカスら七人の役人を呼び、
すると、ゼレシュや友人たちは、口をそろえて言いました。「だったら、こうすればいいでしょう。うんと高い絞首台を作るのです。五十キュビト(約二十五メートル)もあるのを。明日の朝にも、陛下に願い出て、モルデカイをつるしてやるのです。すっきりした気分で、陛下と宴会においでになれますよ。」なんとうまい考えだろう。ハマンは大いに乗り気になって、すぐさま絞首台を作らせました。
皆があれこれ知恵をしぼり、善後策を講じている最中に、王の使いが来て、エステルの設けた宴へ出向くようモルデカイをせき立てました。
王は王妃エステルとモルデカイに答えました。「おまえたちユダヤ人に手を下そうとしたハマンを、私は絞首台につるし、家も没収してエステルに与えたではないか。
王が承知したので、シュシャンでは勅令が下りて、ハマンの子たちはさらし者にされることになりました。
その罠には彼ら自身がかかり、 私は難を免れることができますように。
どうか、自らしかけた網にかかり、 たちまち滅んでしまいますように。
こうして、その幸福も、あっけなく幕切れとなり、 永遠の恐怖にのみ込まれるのです。
王は、ダニエルを訴えた者たちを妻子ともども捕らえ、ライオンの穴に投げ込みました。すると、彼らが穴の底に落ちないうちにライオンが飛びかかり、引き裂いてしまいました。
私ども大臣、州知事、参議官ならびに総督は、どんな事情があっても取り消すことのできない法令を制定していただくよう、全会一致で決議いたしました。その法令とは、向こう三十日間、王以外のどんな神にも人にも祈りをささげる者があれば、ライオンの餌食にされる、というものでございます。