こうしてハマンは処刑されたのです。それでようやく王の憤りもおさまりました。
料理長のほうは死刑にして木につるすよう命じました。ヨセフの言ったとおりでした。
憤りがおさまると、アハシュエロス王は、王妃に下した決断を思い出し、今さらながらワシュティに会えないのが寂しくてたまりません。
すると、ゼレシュや友人たちは、口をそろえて言いました。「だったら、こうすればいいでしょう。うんと高い絞首台を作るのです。五十キュビト(約二十五メートル)もあるのを。明日の朝にも、陛下に願い出て、モルデカイをつるしてやるのです。すっきりした気分で、陛下と宴会においでになれますよ。」なんとうまい考えだろう。ハマンは大いに乗り気になって、すぐさま絞首台を作らせました。
王は怒り、荒々しく立ち上がると、庭に出て行きました。もうだめだ、自分のいのちは風前の灯だと察したハマンは、立って王妃エステルに命乞いを始めました。
ハマンは絶望のあまり、エステルの腰かけていた長いすに崩れかかりました。ちょうどその時、王が庭から引き返して来たのです。「この宮殿の中で、しかも私の目の前で王妃に手を出すつもりか!」 王の怒りが爆発しました。ハマンの顔には、その場で直ちにベール(死刑囚が死刑執行の前にかけられるもの)がかけられました。
王は王妃エステルとモルデカイに答えました。「おまえたちユダヤ人に手を下そうとしたハマンを、私は絞首台につるし、家も没収してエステルに与えたではないか。
王が承知したので、シュシャンでは勅令が下りて、ハマンの子たちはさらし者にされることになりました。
彼は落とし穴に落ち、 待ち伏せしていた追いはぎの餌食になる。
彼は幻のように消え失せ、
しかし、彼らの剣は自分の心臓を突き刺し、 その武器はみな砕かれます。
他人にふるった暴力がわが身に跳ね返り、 いのちを奪われるといいのに。
主は悪者どもの罪が、 自らの頭上に返るようにしてくださいました。 そして悪者の計略を逆用し、 彼らを滅ぼしてくださいます。
良いことをしようとひたすら努力する人は神に愛され、 悪いことばかりに熱中する者はきらわれます。
神は正しい人を危険な場所から助け出し、 代わりに悪者をその場所へ投げ込まれます。
罠をしかければ自分がかかり、 人に向かって石をころがすと、 石が戻ってきて、その下敷きになります。
結局おまえたちはわたしの言うことを聞こうとせず、奴隷を解放しなかったので、戦争とききんと疫病でおまえたちを殺す。流浪の民として世界中に散らす。
こうして、わたしの怒りがようやく収まる。全イスラエルは、わたしが警告どおりに実行することを悟るだろう。
王は、ダニエルを訴えた者たちを妻子ともども捕らえ、ライオンの穴に投げ込みました。すると、彼らが穴の底に落ちないうちにライオンが飛びかかり、引き裂いてしまいました。
そののち、ダリヨス王は国中の全国民に、次のような声明文を書き送りました。 「すべての民に告ぐ。私の国のどこでも、ダニエルの神の前に、震えおののくようにせよ。 彼の神こそ、変わることのない生ける神であり、 その国は滅びることがなく、 その力は尽きることがない。
その時、主は私を呼んで、こう言いました。「北へ行った者たちはわたしのさばきを執行し、その地でわたしの怒りを静める。」
これを知ったサムソンは言い放ちました。「見ていろ。かたきは必ず取ってやる!」