エルサレムの娘さん、あなたがたに、 かもしかや野の鹿を指して誓ってほしいのです。 どうか、私の恋人を起こさないでください。 十分に寝かせてあげてください。」 「
ナフタリは解き放たれた鹿で、かわいらしい子鹿を生む。
私の足を、岩山ででもしっかり立つ 野やぎのようにし、 絶壁の上をも安全に導いてくださいます。
優しく抱きしめてくれる妻に満足し、 愛されている幸せをかみしめなさい。
鹿が猟をする者の手を逃れ、 鳥が網から逃れるように、うまく逃れるのです。
エルサレムの娘さん、 私はケダルの天幕(荒野のアラビヤ人が住む黒いテント) のように、日焼けして黒いのです。 でも、きれいでしょう。」 「いや、あなたは私の絹の天幕のように愛らしい。」 「
ああ、お慕いしてやまない方、 夜が明け、影が消える前に、 私のところへ来てください。 帰って来て、険しい山の上のかもしかや、 若い雄鹿のようになってください。」
まるでかもしかか若い雄鹿のように。 ごらんになってください。 あの方は壁のうしろにいます。 今度は、窓からのぞいています。
エルサレムの娘さん、 あなたがたに、かもしかや野の鹿を指して 誓ってもらいたいのです。 私の恋人を起こさないでください。 十分に寝かせてあげてください。」 「
あの方のことばは、うっとりするほどです。 あの方のすべてがすてきなのです。 エルサレムの娘さん。 これが私の愛する方、私の恋人です。」
愛する方、早く来て、険しい山の上のかもしかや、 若い雄鹿のようになってください。」
エルサレムの娘さん、 どうか、あの方が十分に眠るまで起こさない、 と誓ってください。」 「
神、主は私の力です。 私を鹿のように速く走れるようにし、 山の向こうに安全に連れて行ってくださるのです。 (聖歌隊の指揮者のために。 この頌歌を歌うときは弦楽器の伴奏で歌うこと。)
それでもなお、イエスは黙っていました。大祭司は続けました。「生ける神の御名によって命じる。あなたは神の子キリストなのかどうか。さあ、はっきり答えてみなさい。」