しかし、主よ。 怒り狂う敵に対しては、 どうぞ怒りをもって立ち上がってください。 目を覚ましてください。 どうか、正しいさばきを行ってください、主よ。
アブシャロムをはじめイスラエル人はみな、「フシャイの意見のほうが、アヒトフェルの考えよりすぐれている」と思いました。実は、これはみな、アブシャロムを痛めつけようという、主の意図によるものでした。実際には、退けられたアヒトフェルの進言のほうが、ずっと上策だったのです。
主は、不当に扱われている者を公平にさばかれます。
主はこう言われます。 「立ち上がって、虐待された者、貧しい者、 困っている者を守ろう。 わたしの救いを待ちこがれてきた人々を助け出そう。」
たとえ、四方八方を苦しみに取り巻かれても、 私は無事に救い出していただけます。 怒り狂った敵には、 あなたのこぶしが振り下ろされるのです。
私は敵に追いつめられ、地面にたたきつけられました。 そして、墓のように暗い所に住まわせられたのです。
私は主を呼び求めます。 「主よ、立ち上がってください。 神よ、お救いください。」 すると、主は敵の顔を平手打ちして侮辱し、 彼らの歯を打ち砕きます。
ああ主よ、私に立ち向かう者に立ち向かい、 私を攻撃する者と戦ってください。
ああ主よ、今こそこの身の疑いを晴らしてください。
ああ神よ、目を覚まし、起き上がってください。 まどろまないでください。 いつまでも見捨てておかないでください。
ああ神よ、早く来て、 変わらない愛で助けてください。
天の軍勢の主であるイスラエルの神よ、 どうか周囲の異教の国々を罰してください。 こんな恥知らずの悪党どもを、 生かしておかないでください。
彼らの今の暮らしぶりも、つかの間の夢にすぎません。 夢から現実の世界に引き戻される人のように、 いつかは真実を突きつけられるのです。
どうか、敵の手で、見るも無残な廃墟と化した都を、 あなたの聖所を、ごらんください。
その時、神は眠りから覚めた人のように、 また、ぶどう酒を飲んで景気づいた勇士のように 立ち上がられました。
主は立ち上がります。 検察官として、自分の民の起訴状を読み上げます。
しかし主は宣言します。 「わたしは立ち上がり、大きな力を天下に示す。
ああ神よ、世界中の国が、あなただけが神であることを知るためにも、どうか私たちをお救いください。」
主よ、目を覚ましてください。 立ち上がって、力を奮い起こしてください。 エジプトを打った昔のように、 ナイルの竜を刺し殺した時のように、 どうぞ立ち上がってください。