風を止めることも、油でぬるぬるした手で 物をつかむこともできないように、 彼女のぐちを止めることはできません。
気むずかしい女は、 いつまでもしたたり続ける雨もりのようです。
鉄が鉄によって研がれるように、 友との熱のこもった議論は、 互いを研ぎ合います。
そこへマリヤが、香油のつぼを手に入って来ました。それはナルドから作った純粋な香油で、とても高価なものでした。マリヤはイエスのそばに歩み寄ると、驚いたことに、その香油をイエスの足に注いだのです。それから、ていねいに自分の髪でぬぐいました。たちまち家中に香油の香りがたちこめました。