全国民が、おそれ多くも炎の中から語られる神の声を聞き、なお生き長らえている民がほかにいるでしょうか。
主はモーセに、神の代弁者として人々に語るよう命じました。「わたしは天からあなたがたに呼びかけ、わたしの気持ちを知らせた。あなたがたはその証人である。
長老たちは神を見たのに死なず、そればかりか、神の前でいっしょに食事をしました。
しかし、あなたはわたしの顔の栄光を見てはならない。わたしを見た者で、生きている者はいない。
天からの声、地に燃え上がる巨大な火の柱、炎の中から語られる神の声、何もかも驚くことばかりでした。
暗雲の垂れ込めるシナイ山でこれらのことばを、主は炎の中からあなたがた一人一人に告げられました。主はそれを二枚の石板に記して私に下さいました。
必死に訴えました。『私たちの神、主がどんなにすばらしいお方か、よくわかりました。何しろ、炎の中からお語りになったのですから。しかも、その声を聞いても、私たちはこうして生きています。
炎の中から語られる神の声を聞いたら、ただではすみませんから。お願いですから、あなたが代表で聞きに行ってください。どんなことを言われても、そのとおりにします。』
その時、主は炎の中からじきじきにお語りになりました。
そして、ようやく授かったのです。そこには、人々が見守る中で、主が真っ赤に燃え立つ山の炎の中からお語りになったことばが記してありました。
ギデオンは、ほんとうにそれが主の使いであったと知って、思わず叫びました。「ああ、主なる神様! 私は面と向かって主の使いを見てしまいました。」