バラムは、主がイスラエル人を祝福することがもうよくわかっていたので、これまでのように、わざわざ主に会おうとはしませんでした。その代わり、すぐさまイスラエル人の宿営を眺めに行きました。
翌朝、バラムはバラクの使いの者たちに言いました。「申しわけありませんが、お帰りください。主は行ってはならないと言われました。」
モアブとミデヤンの長老たちによる使いの一行は、進物を携え、急いでバラムに用件を伝えました。
バラムは王に言いました。「主にお会いして来る間、祭壇のそばに立っていてください。」
王はバラムを、荒野を見下ろすペオル山の頂上に連れて行きました。
「ここでお待ちください。主が何と言われるか聞いてまいりましょう。」こう言うと、バラムは木も生えていない山の頂上に登って行きました。そこに神が現れたので、バラムは言いました。「七つの祭壇を用意し、それぞれに若い雄牛と雄羊を一頭ずつ、いけにえとしておささげしました。」
王は言われたとおり、それぞれの祭壇に一頭ずつ、雄牛と雄羊をささげました。
あのバラムの勧めに従って、ペオル山で偶像を拝めとそそのかしたのはこの者たちである。それで、大ぜいの者が疫病にかかって死んだ。
しかしなお、二、三の非難すべき点があります。教会の中で、バラム(民数22―24章)の信奉者を見過ごしにしているではありませんか。バラムは昔バラクに入れ知恵し、イスラエルの民を性的な罪に巻き込み、偶像礼拝に走らせて、滅びに追いやろうとたくらみました。
これで、よくわかった。おまえは必ず王になる人物だ。イスラエルはおまえが治めるべきなのだ。
王は三千の精兵を率いて、ダビデ討伐に向かいました。
「わが子ダビデよ、おまえに祝福があるように。おまえは必ず英雄の名にふさわしい働きをして、偉大な勝利者となるだろう。」 こうしてダビデは去って行き、サウルは家路につきました。