このように、ソロモンは神殿の建設を見事に完成させたのです。
ゲバルから来た人々は、ソロモンとヒラムの送った建築技師を助けて、材木から板を作ったり、神殿用の石材を用意したりしました。
神殿の土台がすえられたのは、ソロモン王の即位後四年目の五月で、
建て終わったのは、即位後十一年目の十一月でした。完成まで七年かかったことになります。
神殿を建てるのに使った石は、石切り場で仕上げたものばかりでした。そのため、建築現場では、工事中も槌や斧、そのほかの道具を使う音はいっさい聞こえませんでした。
王は、これらのことについて、また宝物倉の管理について、ダビデ王の指示からどんな点でもそれませんでした。
それから王は、フラム王が寄贈した船団の進水式に臨むため、エドムにある海港の町エツヨン・ゲベルとエラテへ行きました。この船団は、ソロモン王の乗組員とともにフラム王の熟練した乗組員を乗せてオフィルに行き、四百五十タラント(十五・三トン)の金を手にし、ソロモン王のもとに持ち帰ったのです。