一方ダンの人々は、ミカの造った彫像と祭司を伴い、ライシュの町に着きました。町は全く無防備だったので、住民を襲って打ち、町を焼き払いました。
ダンはほかの部族と同じように、自分の部族を治める。
ダン族への祝福のことば。 「ダンはライオンの子、バシャンから躍り出ます。」
住民はすべて殺され、町は炎上しました。
しかし、その中には征服できない地域もあったので、ダン族はレシェムの町と戦って占領し、住みつきました。そして町の名を、先祖にちなんで「ダン」と呼ぶことにしたのです。
こう言い捨てると、ダンの人々は去って行きました。相手が大ぜいすぎて手出しがかなわないと悟ったミカは、すごすごと家へ引き返しました。
やがて五人は、ライシュの町に入り込みました。そして、住民がみな安穏と暮らしているのに気づきました。生活ぶりもフェニキヤ人らしく、たいそう裕福なものでした。この辺りでは脅威を与える強い部族もなかったので、彼らは無防備同然で、安心しきっていました。そのうえ、シドンにいる同族とも遠く離れ、近隣の村々ともほとんど交渉を断っていたのです。
ギデオンは、ノバフとヨグボハの東にある隊商路を迂回して、ミデヤンの陣営を急襲しました。