喪が明けると、ヨセフは王のお付きの者に、王への取り次ぎを願い出ました。
「まあまあ、そんなに先を急がないで、どうぞゆっくりこの木陰でお休みください。水をお持ちしますから、足でも洗ってさっぱりなさるといいですよ。
それだけで四十日かかり、そのうえエジプトの国をあげて、七十日間の喪に服したのです。
「王様にお伝えください。亡父のたっての願いで、遺体をどうしてもカナンの地へ葬りに行かなければなりません。どうぞ出かけるお許しをください。埋葬がすみしだい、すぐに帰ってまいります。」
彼は城門の外に立ちました。荒布を着たままで城内に入ることは、誰ひとり許されていなかったからです。