ヨセフが戻って来ると、彼らはていねいにおじぎをし、持って来た贈り物を差し出しました。
そして自分は、一番先頭に立ちました。エサウとの距離はどんどん縮まります。ヤコブは、立ち止まっては深々と頭を下げ、また少し行ってはおじぎをするというぐあいに、七度もくり返しました。
ヨセフの兄たちは、エジプトの総理大臣であり、穀物を売る責任者に会いに出かけました。まさかそれが、弟のヨセフだとは思いもよりません。顔を地につけんばかりに深々と頭を下げました。
とうとうイスラエルも承諾しました。「どうしても連れて行くのなら、せめてこうしてくれ。ろばにこの国の最良の産物を積むのだ。その総理大臣とやらへの贈り物にな。香油、はちみつ、香料、没薬、くるみ、アーモンドなどを持って行くといい。
「はい、おかげさまで元気でおります。」そう言って、もう一度おじぎをしました。
砂漠の遊牧民は彼の前にひれ伏し、 敵はひざまずくでしょう。
イテロがそう伝えると、モーセは大喜びで迎えに出、あいさつを交わしました。さっそくその後の消息を尋ね合い、それからモーセのテントに入って、時のたつのも忘れるほど、心ゆくまで語り合いました。
次のように書いてあるとおりです。 「主は言われる。わたしは生きている。 すべてのひざは、わたしの前にかがめられ、 すべての舌は、神に告白する。」（イザヤ45・23）
