一同はろばに穀物を背負わせて帰途につきました。
一応おまえたちの申し立てを信じるから、一人だけここに残れば、あとの者は穀物を持って帰ってよい。
ただし、末の弟を連れて来るのだ。おまえたちが正直者かどうか、確かめなければならないから。うそでないとわかれば、いのちは助けよう。」 一同は言われたとおりにすることにしました。
それから召使たちに、一同の袋に穀物をいっぱい詰めさせ、支払った代金をそれぞれの袋の口のところにこっそり戻しておくよう指示しました。そのうえ、旅行に必要な食糧まで取りそろえさせたのです。
その夜、一人がろばに餌をやろうと穀物の袋を開けてびっくりしました。口のところに、払ったはずの代金があるではありませんか。
野牛は力が強いからといって、 おまえは頼りにするだろうか。 野牛に、どこで働くかを自由に決めさせるだろうか。