シェケムも、愛するディナの父親と兄弟たちに頼みました。「お願いです。どうぞディナさんを私に下さい。お望みのものは何でも差し上げます。贈り物でもお金でも。ですから、どうぞ結婚させてください。」
「まあまあ、そんなに先を急がないで、どうぞゆっくりこの木陰でお休みください。水をお持ちしますから、足でも洗ってさっぱりなさるといいですよ。
使いが戻りました。エサウは四百人の供を引き連れて、出迎えに来る途中だといいます。
「わかった、それでは手伝いに何人か残していくから、道案内にでも使ってくれ。」 「それには及びません。ご厚意は十分に受けましたし、私たちだけでも何とかなりますから。」