ヤコブが山地で野営していた時、ラバンはようやく追いつき、自分たちもテントを張りました。
彼はそれからさらに南へ向かい、西のベテルと東のアイにはさまれた丘陵地帯に来ました。アブラムは野営をし、主のために祭壇を築いて祈りました。
その夜のことです。神が夢の中でラバンに現れて言いました。「ヤコブにものを言う時は気をつけなさい。かってに祝福したり、のろったりしてはいけない。」
「こそこそ逃げ出すとは、いったいどういうことだ。しかも、私の娘たちまでこんなふうに追い立てるようにして連れ出すとは。それとも、娘らを戦争で奪った捕虜のように思っているのか。」ラバンはヤコブをなじりました。
こうして、無事カナンのシェケムに到着し、町の外にテントを張りました。
そして、約束の地カナンに入ったあとも、外国からの旅行者のように天幕(テント)生活を送りました。神から同じ約束を受けた息子のイサクと孫のヤコブも、その地で同様に天幕生活を送りました。