うちには結婚前の娘が二人いるから、好きなようにしてかまわない。けれども、客人に手出しをすることだけはやめてくれないか。私が責任をもってお泊めしたのだから。」
大したものもありませんが、食事でもいかがですか。元気がつきますよ。しばらく休んで、それから旅を続けられたらよろしいでしょう。」 「ありがとう。おっしゃるとおりにさせていただきましょう。」
「お願いだ。乱暴はやめてくれ。
その時、ルベンが言いました。「お父さん、もしベニヤミンが戻らなかったら、私の二人の子どもを殺してかまいません。責任は私が負います。必ずベニヤミンを連れて帰ります。」
「まあ、そんなに興奮しないでくれ。あなたも知っているだろう。この民はひどい者たちなんだ。
人をさげすむような者に忠告を与えても、 辛辣なことばで言い返されるだけです。 その人のことを思ってしてあげても、 恨まれるだけなので、 もうかかわらないほうがよいのです。 知恵のある人は違います。 忠告すると、前以上にあなたを愛してくれます。
空腹の者には食べ物を分け与え、 身寄りのない者、暮らしに困っている者を 家に迎えること、それがおまえに望むことだ。 寒さに震えている者には着物を着せ、 親族が助けを求めるなら助けを惜しまないことだ。」
こう言う以外に、何と言ってよいかわからなかったのです。弟子たちはおびえ切っていました。
このような論理を突きつめていくと、最後には、「私たちが悪ければ悪いほど、神には好都合だ」ということになるのです。もちろん、こんなことを言う人がきびしく罰せられるのは当然です。ところが、事もあろうに、私がそのように説教していると言う人々がいるのです。
老人は外へ出て、彼らと話し合いました。「そんな悪いことはよしなされ。あの方は私の客人だ。
代わりに、私のところの生娘と客人のそばめを差し出そう。いま二人を連れて来るから、好きなようにすればいい。ただし、客人には指一本ふれてくれるな。」
いばらは答えた。『ほんとうにそう思うのなら、私の陰に身を低くしてもらおう。それがいやなら、私から火が燃え上がって、レバノンの大杉まで焼き尽くしてしまうから。』