「ご主人がた、どうぞ私どもの家にお泊まりください。明日の朝、お好きな時間にお発ちになればよろしいでしょう。」 「いいえ、けっこうです。一晩くらいこの広場で休みますから。」
その日の夕方、二人の天使がソドムの町の入口に着きました。ちょうどそこに、ロトが座っていました。ロトは二人を見るとすぐさま立ち上がって迎え、伏し拝んであいさつをしました。
けれども、ロトはしきりに勧めました。とうとう二人はロトについて彼の家に行きました。ロトは客のためにパン種（パンの製造に使用する酵母）を入れない焼きたてのパンを出し、ごちそうを並べました。食事が終わり、
「ここにおいででしたか。お話は伺いました。これも、主の特別の祝福に違いありません。さあさあ、こんな町はずれに立っていないで、どうぞ家へおいでください。部屋はお越しを待つばかりになっていますし、らくだを休ませる場所もあります。」
彼らは屋敷に招き入れられ、足を洗う水を与えられました。ろばの餌ももらいました。
それから、「家へ帰ってゆっくり骨休めをしなさい」と勧めたのです。贈り物も持たせました。
見知らぬ人でも追い返したりせず、 だれが来ても気持ちよく迎え入れた。
近所だからといって、 人の家にあまり通いすぎるときらわれます。
私は答えました。 『もう寝間着を着てしまったのに、 また着替えるのですか。 足も洗ったので汚したくありません。』
それから、ひざまずいている女のほうをふり向き、シモンに言われました。「ほら、この女を見なさい。わたしがこの家に来た時、あなたは足を洗う水さえ出してくれませんでした。ところがこの女は、涙でわたしの足を洗い、髪でふいてくれました。
そしてたらいに水を入れ、弟子たち一人一人の足を洗い、腰の手ぬぐいでふき始められたのです。
彼女は一家をあげてバプテスマ（洗礼）を受けると、「私を主に忠実な者とお思いくださるなら、どうぞ家にお泊まりください」としきりに言うので、私たちはその招待を受けることにしました。
よそから来た人を、親切にもてなしなさい。そうして、気づかないうちに天使をもてなした人もいます。
