その表面にはケルビム、なつめやしの木、それに花模様が浮き彫りになっていて、入念に金が張ってありました。
内部の石壁は全部、ひょうたん柄と花模様が浮き彫りにしてある、レバノン杉の板で覆いました。
糸杉材の二枚の折り戸がついていて、どちらも蝶つがいがついていて折りたためるようになっていました。
内庭を囲む塀は、切り石を三段重ねた上に、レバノン杉の角材が一段重ねてありました。
洗盤の縁は杯の縁のような形をしていて、厚さは一手幅(七・五センチメートル)あり、容量は二千バテ(約四十六キロリットル)でした。
帯輪の縁には、ケルビム、ライオン、なつめやしの木が花模様に囲まれて彫られていました。
通路の両側の壁と控え室の壁とに、格子窓が取りつけてありました。また、出入りをする部屋にも窓があり、柱にはなつめやしの木が彫刻してありました。
窓も、玄関も、なつめやしの木の彫刻も、東の門のものと全く同じでした。七段の階段があり、それをのぼると入口があって、玄関に通じていました。