そこで今、ほんのちょっとしたことをお願いしたいのです。どうか、お聞き届けください。」 「それはまた、どんな願いですか。」
「私にとって、今まではすべてがうまくいっておりました。王国は私のものになるはずでしたし、だれもが、次の王になるのは私だと思っておりました。ところが形勢は逆転し、すべて弟のものとなりました。そうなることを、主が望んでおられたからです。
「どうか、ソロモン王にお願いしてください。あなた様のお口添えがあれば、王はかなえてくださるはずです。実は、シュネムの女アビシャグを妻に欲しいのです。」
「小さなお願いがあります。ぜひ、聞き届けてください。」 「母上、どんなことでしょう。何なりと伺いましょう。」
あなたの民の王として選ばれた しもべダビデを退けないでください。
ああ、神よ。最後の二つの願いを聞いてください。