困ったアサ王は、神殿や宮殿の宝物倉に残っていた金銀を全部持たせて、ダマスコに住むシリヤの王ベン・ハダデ(一世)のところへ使いを送りました。
そして夜になって、奇襲攻撃を展開して、敗走する敵軍をダマスコの北、ホバまで追跡し、
「ああ神様、私に息子がないのはご存じでしょう。どんなに祝福していただいても、子どもがいなければ、全財産は一族のだれかほかの者が相続することになるのです。」
神殿と宮殿を物色して回り、ソロモンの作った金の盾など、めぼしい財宝をみな奪い取りました。
祖父が献納した青銅の盾を、自分が献納した金や銀の器とともに神殿の中にいつも飾っていました。
そのころシリヤの王ハザエルはガテを攻めて占領し、その勢いをもってエルサレムへと攻め上りました。
ヨアシュ王は、ユダの歴代の王ヨシャパテ、ヨラム、アハズヤなどが主のために選んでささげた物すべて、さらに王自身のささげ物を、神殿と宮殿の宝物倉にある金とともにハザエルに送ったので、彼は攻撃を中止しました。
ヨアシュのその他の業績は、『ユダ諸王の年代記』に記録されています。
王は、彼と彼の父が主にささげた金銀の鉢を神殿に運び入れました。
「わたしはダマスコの城壁に火をつける。 その火で、ベン・ハダデの宮殿は焼け落ちる。」
だから、ハザエル王の宮殿に火を放ち、 ベン・ハダデの堅固なとりでを破壊する。