それからまもなく、しゅうとのイテロはモーセに別れを告げ、国へ帰って行きました。
本人が承知した以上、断る理由もありません。リベカが小さい時からの乳母をつけて送り出すことにしました。
翌朝はいよいよ別れなければなりません。ラバンは、早々と起きて娘たちと孫たちに別れの口づけをし、祝福すると、家へ帰って行きました。
午後になって、夫婦と従者は出立の用意をしました。すると、しゅうとが言いました。「もう日も暮れかかった。今晩だけ泊まってお行きなさい。楽しい最後の晩を過ごそうじゃないか。明日の朝早く発てばいいだろう。」