もうすぐ宮だという所で、生まれつき足の不自由な男が運ばれて来るのに出会いました。この男はいつも、宮の「美しの門」のそばに置いてもらい、宮に入る人たちから施しを受けていたのです。
ある日のこと、その家の門前に、ひどい病気にかかったラザロという物ごいが横になっていました。
ほどなくエリコという町に近づくと、盲人が一人、道ばたに座り込み、通りがかりの人に物ごいをしていました。
近所の人や、彼が盲目の物ごいだったことを知っている人は仰天し、「これが、あの人かい」と口をそろえて言いました。
その人は、『コルネリオよ。あなたの祈りも良い行いも、神はすべてご存じです。
彼はじっと天使を見つめていましたが、恐ろしくなって、「どんなご用でしょうか」と言いました。 「あなたの祈りも、良い行いも、神はすべてご存じです。
ルステラにいた時のことです。一人の足の不自由な人に出会いました。生まれてこのかた、一歩も歩いたことがない人でした。
いつも「美しの門」で見かける、足の悪い物ごいではありませんか。だれもかれもびっくりするばかりです。
なにしろ、四十年も立てなかった人が完全に治ったのですから、むりもありません。