新総督としてカイザリヤに着いて三日後に、フェストはエルサレムへ来ました。
やがて、船はカイザリヤに着き、上陸したパウロはまずエルサレムの教会を訪問し、みなにあいさつしてから、アンテオケに向かいました。
しばらくして私たちは、荷物をまとめてエルサレムへ出発しました。
手紙を読み終えた総督が出身地を尋ねたので、パウロはキリキヤだと答えました。
こんなふうにして二年が過ぎ、ペリクスに替わってポルキオ・フェストが総督となりました。しかし、ペリクスはユダヤ人のきげんを損ねたくなかったので、パウロを捕らえたままにしておきました。
数日後、新総督を表敬するため、ヘロデ・アグリッパ(二世)王がベルニケと共にフェストを訪問しました。
そんなこととは知らないフェストは、パウロはカイザリヤに拘留中だし、自分もすぐ戻るので、
パウロを告発したければ、それ相応の人が自分と同行し、向こうで裁判にかけてはどうかと提案しました。
八日か十日の後、フェストはカイザリヤに帰り、翌日パウロの裁判が開かれました。
一方、ピリポはアゾトの町に姿を現し、そこから町々で福音を伝えながら、カイザリヤに向かいました。