それははっきりしているのだから、何を言われても、あわてることはありません。くれぐれも、軽はずみなことだけはしないようにしてください。
そのため怒りに燃えたモーセは、 思わず軽率なことを口にしてしまったのです。
利口な人は腹を立てるのは愚かだと知っているので、 自分の感情を抑えます。
かっとなって、 よく考えもせずに人を訴えてはいけません。 引っ込みがつかなくなり、 おまけに裁判にも負けたらどうするのでしょうか。 そんな恥をかかないためにも、 まず二人だけでよく話し合いなさい。 第三者に告げ口して、 陰口をたたいたといって責められないためです。 口に出してしまったことばを 取り消すことはできません。
とうとう市長が乗り出し、やっとのことで、なんとか話ができるまでに騒ぎを鎮めました。「市民の皆さん。エペソが偉大なアルテミス様の宗教の本山であることは、だれもが知っています。アルテミス様のご神体は、天からわれわれのもとに下って来たのです。
さて、ここへ連れて来た二人のことですが、女神の神殿から何かを盗み出したり、女神を冒瀆したりしたわけではありません。
人を裏切り、すぐに思い上がり、神を礼拝するよりも自分の快楽に心を奪われます。