たとえその誕生が喜ばれず、闇から闇に葬られ、名前さえつけてもらえず、
一方でもし、百人の息子と娘に恵まれ、長寿を得ながら、わずかばかりの遺産もなく、満足な葬式さえ出せなかったとしたら、この人は生まれて来なかったほうがよかったかもしれません。
その存在さえ知られないとしても、死産の子のほうがみじめな老人になるよりずっとましです。