愚か者に大きな権威が与えられているのに、 富む者に当然と思える社会的地位さえ 与えられていないことがある。
その後まもなくして王は、アガグ人ハメダタの子ハマンを総理大臣に抜擢しました。今やハマンは、国王に次ぐ実力者でした。
ハマンは怒りに駆られましたが、モルデカイ一人に手を下すだけではなく、この際、帝国中のユダヤ人を根絶やしにしてやろうと考えました。
たとえ、悪者が周囲をうろつき、 国中に不道徳が横行しようとも。
愚か者が成功し、 使用人が主人を支配するのはふさわしくありません。
神を恐れる人が成功するとだれもが喜び、 悪者が成功するとがっかりします。
正しい人は、悪人が幅をきかせると隠れ、 彼らが滅びると戻って来ます。
正しい人が治めると国民は喜び、 悪者が権力を握ると嘆きます。
世の中の移り変わりを見ていると、 もう一つの悪が目についた。 王や支配者たちの嘆かわしい有様だ。