イエスは女たちのほうをふり向き、とぎれとぎれに言われました。「エルサレムの娘たちよ。わたしのために泣いてはならない。自分と、自分の子どもたちのために泣きなさい。
エルサレムの娘さん、 私はケダルの天幕(荒野のアラビヤ人が住む黒いテント) のように、日焼けして黒いのです。 でも、きれいでしょう。」 「いや、あなたは私の絹の天幕のように愛らしい。」 「
エルサレムの娘さん、あなたがたに、 かもしかや野の鹿を指して誓ってほしいのです。 どうか、私の恋人を起こさないでください。 十分に寝かせてあげてください。」 「
その支柱は銀、天蓋は金、 座席は紫のカバーがかかっています。 背当てには、『エルサレムの娘たちから愛を込めて』 という文字がちりばめてあります。」 「
エルサレムの娘さん、 あなたがたに、かもしかや野の鹿を指して 誓ってもらいたいのです。 私の恋人を起こさないでください。 十分に寝かせてあげてください。」 「
あの方のことばは、うっとりするほどです。 あの方のすべてがすてきなのです。 エルサレムの娘さん。 これが私の愛する方、私の恋人です。」
エルサレムの娘さん、どうか誓ってください。 私の愛する方を見かけたら、 私が恋の病をわずらっていると伝えてほしいのです。」 「
エルサレムの娘さん、 どうか、あの方が十分に眠るまで起こさない、 と誓ってください。」 「
大ぜいの民衆や、イエスのことを悲しむ女たちがあとからついて行きます。
なぜなら、子どもを持たない女のほうが幸いと思う日が、すぐにでも来るのです。
見なさい。この方が、雲に乗っておいでになります。その時、すべての人の目が、特に、この方を突き刺して殺した者たちの目が、この方に注がれるでしょう。人々はみな、恐れと悲しみのあまり激しく泣きます。そのとおりです。アーメン。