剣も、槍や投げ槍も、先のとがったもりも、 その行く手をさえぎることができない。
それが体を起こすと、勇者もおじけづき、 恐怖に取りつかれる。
巨獣にとっては、鉄もわらと変わらず、 真鍮も腐った木のようなものだ。 矢もそれを追い払えず、 投石器もわら同様に効き目がない。
それに頭を通す口を開ける。口の回りには織った縁をつけ、ほつれないようにする。ちょうど、よろいの首回りのようにする。