「あなたが博学で、何でも知っているらしいことは、 よくわかった。 だが、そんな知恵など あなたといっしょに滅んでしまうがいい。
野ろばの子が人間として生まれないように、 人間が賢くなることなどありえない。
「そんなにまくし立てられたら、 だれだって、ひと言いいたくもなる。 ことば数が多ければ 潔白だと認められるとでも思っているのか。
あなたが自分のほんとうの姿に気づくように。 神には、何もかもお見通しだ。 それでも神は、あなたが当然受ける罰の量を かなり減らしておられるのだ。
ヨブの返答。
「あなたはりこう者のはずなのに、 愚にもつかないことばかり言い続けている。 あなたのことばには、まるで中身がない。
みんな、頼むから帰ってくれないか。 だれも、理解できていないのだ。
罪人呼ばわりしたことを取り上げて、 私に恥をかかせるつもりか。 私は自分の霊にせき立てられて、 黙っていることができない。
思慮の足りない私を、ご親切にも、 いろいろ教え導いてくれたわけだ。
貧しくても知恵のある人は、 金持ちだとうぬぼれている人のほうが ほんとうは貧しいことを見抜きます。
自分には知恵があると思い、利口ぶる者は、 ひどい目に会います。
信仰のために私たちが愚か者になったと、あなたがたは言います。そういうあなたがたは、もちろん、たいそう賢いクリスチャンなのでしょう。私たちは弱くて、あなたがたは強いのです。人受けのよいあなたがたと違って、私たちは笑いものにされています。
あえてあなたがたに恥をかかせようと、私はこう言うのです。いったい教会には、こうした争いを解決できる賢明な人が一人もいないのですか。