また、鉄製の胸当てのようなものを着け、その羽音は、戦場を駆ける戦車隊の響きを思わせました。
ラッパの鳴るたびにヒヒーンといななき、 遠くから戦いの匂いを嗅ぎつける。 ときの声と、命令を伝える指揮官の怒号を聞くと喜ぶ。
背骨は真鍮の管のようにまっすぐ伸び、 肋骨は鉄の棒のようだ。
すばらしい平和の時代が訪れ、 軍靴や血にまみれた軍服はみな焼き捨てられます。
遠くから聞こえるひづめの音と、 地響きを立てる戦車の車輪の音を聞きなさい。 父親は、泣き叫ぶわが子には目もくれず、 一目散に逃げる。
私は幻の中で、彼らが馬に乗って出て来る有様を見ました。兵士たちの胸当ては、火のような赤色や、空色や、黄色でした。馬の頭はライオンの頭そっくりで、その口から吐き出される煙と火と燃える硫黄とで、人類の三分の一は殺されてしまいました。