人々は熱狂して、むりやりにでもイエスを王にまつり上げかねない勢いです。イエスはそっと抜け出し、ただ一人、山に登って行かれました。
ある日、大ぜいの人が集まって来たので、イエスは弟子たちを連れて山に登り、そこに腰をおろして、彼らにお教えになりました。
イエスを行列の真ん中にし、ぐるりと取り囲んだ群衆が、口々に叫びました。 「王様、ばんざーい!」 「主の御名によって来られる方に祝福を!」 「この方が興される御国に、われらの父祖ダビデの国に祝福を!」 「全世界の王、ばんざーい!」
「神がお立てくださったわれらの王に 祝福があるように。 天よ、喜べ。 いと高き天で、神に栄光があるように。」
「わたしは地上の王ではありません。もし地上の王であったら、逮捕された時、弟子たちは戦いをいどんだでしょう。わたしの国はこの世のものではないのです。」
あなたがたがわたしを認めなくてもかまいません。あなたがたのうちには神の愛がないのですから。
朝になりました。湖の反対側では、大ぜいの人がイエスに会おうと集まって来ました。昨日、イエスをあとに残し、弟子たちだけが舟で出かけたことを知っていたからです。
神は、人がどこにいようと、すべての人の心を見抜かれるお方です。神に造られたもので、神の目から隠れおおせるものは一つもありません。今も生きて、すべてを見抜かれる神の前に、私たちは裸のままさらけ出されているのです。私たちはこの方に対して、自分のなしたすべてのことを弁明しなければなりません。