男はユダヤ人の指導者たちを捜し出し、治してくれたのはイエスだと告げました。
イエスにきびしく止められたにもかかわらず、男はうれしさを抑えきれず、この出来事を大声でふれ回って歩きました。そのため、イエスの回りにはみるみる人垣ができ、公然と町へ入れなくなりました。しかたなく町はずれにとどまっておられましたが、そこにも、人々が押しかけて来ました。
ユダヤ人の指導者たちは、エルサレムから、祭司とその助手たちとをバプテスマのヨハネのもとへ派遣し、「あなたはキリスト(ギリシャ語で、救い主)なのか」と問いたださせました。
「ねえ、来て、会ってごらんよ。私のしてきたことを、何もかも言い当てた方がいらっしゃるの。あの方こそキリスト(救い主)に違いないよ。」
ユダヤ人の指導者たちはひどく腹を立て、その男を責めました。「安息日に労働するとはけしからん。床を上げて運んだりするのは違反だ!」
「そんなことを言ったのはだれだ!」彼らは問い詰めましたが、
ユダヤ人の指導者たちは、イエスを安息日の違反者だとして、しつこく攻撃を始めました。
これを聞いたユダヤ人の指導者たちは、ますます、イエスを殺そうと思うようになりました。イエスが安息日のおきてを破ったばかりか、事もあろうに神を「父」と呼んで、自分を神と等しい者としたからです。
パリサイ人たちにどうして目が見えるようになったのかを尋ねられて、男はそのいきさつを、くわしく話しました。
「さあ、あの方が善人か悪人かは、私にはわかりません。ただ、これだけははっきりしています。私は今まで目が見えなかったのに、今は見えることです。」
「これは驚きました。あの方は盲人の目を開けることができるんですよ。なのに、あの方のことは何も知らないとおっしゃる。
こうまで言われて、彼らは怒りを爆発させました。「このろくでなしめ! われわれを教えようというのか!」とどなりつけたあげく、男を外に追い出してしまいました。