「わたしの手でスープに浸したパンを与える者がそうです。」こう言うと、イエスはパンを浸し、イスカリオテのシモンの子ユダに与えられたのです。
このことがあってから、十二弟子の一人、イスカリオテのユダが祭司長たちのところへ来て、「あのイエスをあなたがたに売り渡したら、いったい、いくらいただけますか」と聞きました。こうして、とうとう彼らから銀貨三十枚を受け取ったのです。
「わたしといっしょに鉢に手を浸している者が裏切るのです。
しかし、この食事の席にいっしょに座っている一人が、わたしを裏切ります。
ユダはぱっと席を立つと、夜の闇に飛び出して行きました。